英国において、インスリン非依存型糖尿病(NIDDM)を対象に種々の治療法を割り付け、10年間にわたり治療し、その間の糖尿病合併症の進展、糖尿病に関連する死亡率などについて、血糖コントロールの良否、糖尿病治療法別に詳細に検討した研究。対象:未治療のNIDDM患者 4209名研究1:対象のうち3867名(空腹時血糖108〜270mg/dl)を3ヶ月間食事療法を行い、その後無作為に以下のように通常の緩やかな治療群と厳格に治療する群に分け、10年後の糖尿病合併症の発症、進展率を比較する。
通常の緩やかな治療群 |
厳格な治療群 |
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食事療法群 |
SU剤群 |
インスリン群 |
メトホルミン群 |
SU剤群 |
インスリン群 |
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治療方針 |
メトホルミン追加 |
インスリン追加 |
SU単独 |
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治療方針 |
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10年間のHbA1c |
10年間のHbA1c |
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体重 2.5kg増加 |
体重 4.2から6.5kg増加 |
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HbA1cが7.9%の緩やか治療群に比べHbA1c7.0%の厳格治療群における以下の合併症イベントの発症率はそれぞれ有意に低値を示した。
10年間の糖尿病に関連した死亡 -10%
心筋梗塞発生率 -16%
細血管合併症の進展 -25%
研究2:肥満NIDDMを対象に食事療法、メトフォルミン、SU剤療法の糖尿病合併症の進展、糖尿病関連死亡率への影響について10年間の追跡研究
対象:1704名の肥満NIDDM患者(FBS108〜270mg/dl)
753名 |
951名 |
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食事療法群 |
メトフォルミン群 |
クロルプロパミド群 |
グリベンクラミド群 |
インスリン群 |
HbA1c |
HbA1c |
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メトフォルミン群では食事療法群にくらべ10年後の糖尿病関連の死亡は42%減少した
糖尿病臨床的エンドポイントに至る危険性は32%減少した。
UKPDSのまとめ
HbA1cの改善は糖尿病合併症の発症・進展を抑える

米国で行われた1型糖尿病患者を対象にした血糖コントロールと合併症進展に関する大規模スタディ 日本語の詳しい解説は以下のURLで解説
http://www.nihs.go.jp/dig/niddk/DCCT/DCCT.html

対象:日本人のインスリン非依存型糖尿病 110人
デザイン:網膜症と腎症を中心に、
合併症のない人に合併症がでるか?(1次予防群)
軽症の合併症を持つ人が合併症が進まないか(2次予防群)を6年間にわたり追跡した。
対比:強化療法(頻回インスリン注射)vs 従来治療(インスリン1−2回注射)強化療法ではHbA1c<6.5%、空腹時血糖<110mg/dl、食後2時間<180mg/dl)のコントロールを維持するよう努めた。
網膜症の出現(1次予防) |
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網膜症の悪化(2次予防) |
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腎症の出現(1次予防) |
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腎症の悪化(2次予防) |
結論:インスリン非依存型糖尿病でも頻回インスリン注射で血糖コントロールをできる限り正常に近づけることが合併症の引き起こさないということが判明した。
糖尿病合併症治療薬についての大規模多施設臨床研究報告
日本ではまだ未承認であるが、欧米では糖尿病合併症の治療薬であるAGE阻害薬(Pimagedine)の糖尿病性腎症の治療に関する研究が行われており、その研究結果の一部が報告されている。